みなさん、こんにちは!
東北信支店、上田ショールームの栁沢です。

早いもので11月も終盤です。
冬将軍もすぐそこまでやって来ていますよ。
信州の冬もいよいよ始まりますね。

さて、今年の上田市はNHK大河ドラマ「真田丸」でおおいに賑わっています。
上田城跡公園はじめ、上田市内各地で観光客の姿を多く見かけます。

そんな上田エリア、「信州の鎌倉」なんて呼ばれているのをご存知ですか?
鎌倉時代に建立された神社仏閣が数多く点在するエリアなんですよ。

中でも長野県内にある国宝建造物5つのうち、2つがこの上田エリアにあるんです。
私も先日の休日を利用して、上田エリアにある国宝のひとつ「大法寺三重塔」を訪ねてきました。

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惣門から参道を登ると正面に観音堂があり、西北の小高い丘に三間四方の檜皮葺「三重塔」が中空に舞う鶴の羽のような優雅な姿をみせます。

東山道を旅する人々は「見返りの塔」といい塔の姿があまりにも美しいので、思わずふり返るほどであるという意から、つけられたであろうと言われています。

この塔の美しさには、周囲の風光との調和を見落とすこともできません。
平地を見おろすことのできる丘の中腹にありその周囲をめぐり歩くにつれて、さまざまな角度から眺めることができます。
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この塔は、正慶二年(1333年)鎌倉時代から南北朝時代に造営されました。

第二層の木組みの裏側に書かれた墨書から、この塔は大阪の天王寺と関係の深い技術者たちの手によって造られたと考えられています。

塔は初重が特に大きいのが特徴で、これがこの塔の最も大きな特色で二重、三重で組物を三手先という一番正規な組み方としています。初重だけは、少し簡単な二手先にしたので、その分だけ平面が大きくなっていて、形に変化がつきおちついた感じになっています。

このようなやり方はこの塔のほかは奈良の興福寺三重塔があるだけで、きわめて珍しいとの事です。

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建築に携わる者として、こういった建物を見学する事が好きなんですよね。

今から683年も前の建築物を拝見することが出来、その当時に思いを馳せ、ロマンチックな気分になります。

また、当時の職人さん方の技術の高さに目を見張るものがあり、只々驚くばかり。貴重な体験をさせていただきました。

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丁度いいタイミングで紅葉が紅く綺麗に色づいていて、三重塔と紅葉のコントラスト、見事でした!

みなさんも是非一度「信州の鎌倉」上田巡りはいかがですか?

それでは、また・・・・・